目次
本科
はじめに
本科四年課程は、牧師・伝道師・宣教師などのフルタイムの働き人への召命をいただいている者を育てることを目的としています。三年間の神学校における授業と一年間のインターンシップとその関連科目で構成されています。本科三年課程は、本科四年課程の最初の三年のカリキュラムの履修をもって卒業とする課程です。伝道者二年コースは、本科四年課程の最初の二年のカリキュラムの履修をもって修業とする課程です。
入学資格(本科四年課程・本科三年課程・伝道者二年コース共通)
- 神の国の働きに召されているという明確な召命感を有する者。
- 受洗後、3年程度の教会生活を送っている者。
- 半年以上の教会献身・教会奉仕の経験があり、救霊の情熱がある者。
- 大卒程度の学力がある者。または高等学校卒業以上の学力があり、社会経験をもつ者。
なお、1年春学期(基礎課程)終了時に、1年秋学期以降(本課程)に進むかの判断をします。
入学手続き(本科四年課程・本科三年課程・伝道者二年コース共通)
入学志願者は次の書類を願書締切日までに本校事務所へ提出する。
- 入学願書(本校所定のもの)
- 履歴書(本校所定のもの)
- 信仰基準同意書(本校所定のもの)
- 救いと献身の証し(3000字以上)
- 推薦状(※1)
- 住民票の写し
- 最終校の卒業証明書・卒業見込証明書
- 健康診断書(胸部X線を含む、提出日よりさかのぼって、三か月以内のもの)
(※1)…本校所定のもの、所属教会の牧師または実際の責任者によるもの一通、ならびに信徒によるもの一通、合計二通
入学試験について(本科四年課程・本科三年課程・伝道者二年コース共通)
願書第一次締切 | 2025年1月24日(金)必着 |
試験日 | 2025年2月1日(土) |
願書第二次締切 | 2025年2月21日(金)必着 |
試験日 | 2025年3月1日(土) |
試験場所 | 関西聖書神学校 |
試験科目 | 学科(一般教養・聖書知識・英語)、面接 |
入学検定料 | 20,000円(入試時に納入すること) |
学費(入学時、本科四年課程・本科三年課程・伝道者二年コース共通)
入学金(入学誓約書提出時に納入) | 150,000円 |
学費(毎年、本科四年課程・本科三年課程・伝道者二年コース共通)
授業料(年額、分納可) | 264,000円 |
図書・設備費(年額、分納可) | 60,000円 |
寮費(11ヶ月分、分納可) | 132,000円 |
食費(10ヶ月分、分納可) | 210,000円 |
合計 | 666,000円 |
※食費…7月及び8月は一日につき700円。
※寮費…8月に在寮する場合は一日につき400円。
※なお、神学校後援会による奨学金制度(貸与)がある。
※本科四年課程の場合、4年次の学費は別途定める。
聴講
資格
現在、伝道・牧会・宣教にたずさわっている教職者。
聴講手続き
聴講志願者は次の書類を春学期科目および通年科目聴講の場合は3月15日、秋学期科目聴講の場合は8月15日、冬学期科目聴講の場合は11月15日までに本校事務所へ提出する。
- 聴講願書(本校所定のもの)
- 履歴書(本校所定のもの)
- 信仰基準同意書(本校所定のもの)
提出期限
通年科目の聴講 | 3月15日 |
春学期科目の聴講 | 3月15日 |
秋学期科目の聴講 | 8月15日 |
冬学期科目の聴講 | 11月15日 |
聴講科目
原則として本科二年及び三年の科目。ZOOM等による遠隔受講も認める。
聴講料
一科目(2単位、14コマ)20,000円。
研修
資格
現在、伝道・牧会・宣教にたずさわっている教職者。もしくは、他の神学校を卒業した者。
研修手続き
研修志願者は次の書類を本校事務所へ提出する。
- 研修願書(本校所定のもの)
- 履歴書(本校所定のもの)
- 信仰基準同意書(本校所定のもの)
- 推薦状(所属教会の牧師または実際の責任者によるもの一通)
- 最終校の卒業証明書
研修志願者は面接を受けなければならない。
研修検定料
検定料は20,000円(面接時に納入)。
学費(毎月)
授業料 | 22,000円 |
図書・設備費 | 5,000円 |
寮費 | 12,000円 |
食費 | 21,000円 |
合計 | 60,000円 |
留学生
留学生は、本科四年入学、本科三年入学、伝道者二年コース、もしくは研修に必要な書類に加えて、以下のものを提出する。
- 住民票の替わりに、旅券のコピーもしくは外国人登録証明書。
- 日本語能力の証明書(一般的には、日本語能力検定試験[JLPT]N2以上を必要とする)。ただし、長期間、日本に滞在し、十分な日本語の能力がある場合には、推薦者からの文書をもって代えることもできる。
- なお、推薦状は日本の受け入れ教会の牧師もしくは責任者からのものが必要である。
本科カリキュラム(本科四年課程・本科三年課程・伝道者二年コース共通)
カリキュラムは、日本と世界と教会の現状を学びつつ、宣教のわざに取り組む伝道者・牧会者養成を視野に入れて構成している。全体として、基礎的な土台から始めて進めていく。(一年および二年では「伝道者」として必要な学びに、三年では「牧会者」としての必要な学びに、四年では一年間、現場におけるインターンシップに焦点が当てられている)。
なお、「1基」は一年春学期(基礎課程)、「1」は一年秋及び冬学期、「2」は二年、「3」は三年、「4」は四年を表す。
一年春学期を基礎課程と呼び、この課程を終了時にそれ以降の本課程(一年秋学期以降)に進むかの判断をする。本課程に進まない者は「基礎課程」をもって修了とする。
教養的基礎
神学校の学びに必要な基礎的素養を学び、確認する。
思想・歴史概説(1基) | 古代から現代に至るまでの様々な思想及び世界史を概観する。 |
基礎ゼミ(1) | 本の読み方、論理的思考と批判的思考、文章、レポートの書き方を学ぶ。 |
英書講読(1基) | 英語注解書が読めるようそれぞれの能力に応じて英文法復習と英書講読をする。 |
英会話(1) | 英会話の基礎を学び、英語で証しができるようにする。 |
聖書
教会にとっての権威であり、正典である聖書を読み、理解し、それに生きることができるように学ぶ。
聖書概論(1基) | 聖書66巻を通読し、その概要を知る。 |
日本語聖書研究法(1基) | 帰納的聖書研究法を用いてグループで聖書を学ぶ。 |
ギリシア語(1) | 新約聖書を原語で読むための基礎的学びである。 |
ヘブル語(2) | 旧約聖書を原語で読むための基礎的学びである。 |
新約聖書総論(1) | 新約聖書各巻の成り立ちや背景について学ぶ。 |
旧約聖書総論(2) | 旧約聖書各巻の成り立ちや背景について学ぶ。 |
新約聖書神学(3) | 新約聖書全体を神学的な視点から学ぶ。 |
旧約聖書神学(3) | 旧約聖書全体を神学的な視点から学ぶ。 |
聖書解釈学(1) | 帰納的聖書研究法で聖書を学びつつ、聖書解釈の歴史も学ぶ。 |
新約聖書釈義(2) | ギリシア語で新約聖書を読み、その意味を理解し、現代的意義を考える。 |
旧約聖書釈義(3) | ヘブル語で旧約聖書を読み、その意味を理解し、現代的意義を考える。 |
聖書講解(3) | 現場の牧師としてどのようにして聖書講解を行うのかを学び、 みことばと実践の深い結びつきを知り、自らもそれを実践できるように整える。 |
神学と歴史
2,000年の教会の歴史の中でキリスト者たちがどのようにみことばに向き合い、考え、行動したか、その姿を学ぶことを通して、私たちが現代にどのように向き合うべきかを考える。
キリスト教神学概論(1) | キリスト教神学全般を概観する。 |
組織神学(1, 2) | 神論と啓示論、キリスト論、聖霊論とそれをめぐる各論を学ぶ。 |
教会史(1,2) | 2,000年の教会の歴史を学ぶ。 |
日本キリスト教史(2) | 日本でのキリスト教の歴史を学ぶ。 |
宣教の歴史と海外宣教(3) | 教会の宣教の歴史と海外宣教の現状を学ぶ。 |
聖化論(3) | 本校の聖化理解を教会史との関わりの中で学びつつ、 自らの聖化を問う。 |
教理史(3) | キリスト教教理の展開を学ぶ。 |
キリスト教倫理(3) | 教会が社会の課題にどのように向き合うかを学ぶ。 |
ウェスレーの神学(選択) | J・ウェスレーの生涯と神学を学ぶ。 |
実践
伝道者、牧会者として、弟子を育てる宣教者として、どのように教会と社会に仕えるのか、具体的に、そして実践的に学ぶ。
日本・世界・教会(1基) | 現代の日本、世界、教会が置かれている現状を ケープタウン決意表明などを参照し、統計にも注目しつつ学ぶ。 |
伝道学(1基) | 個人伝道をP・ウィルクスの『救霊の動力』を元に学ぶ。 |
キリスト教教育(2) | キリスト教教育をより広い視点から学ぶ。 |
礼拝学(2) | 礼拝とはなにかを学びつつ、具体的に礼拝を導くことを学ぶ。 |
説教学(1,2) | 説教者と説教とは何かを検討した上で、 説教をどのように構成するかを具体的に学ぶ。 |
説教演習(3) | 伝道説教および礼拝説教を、指示された箇所から準備し、 語ることを通して互いに学びあう。 |
教会音楽(2) | 礼拝とは切り離せない教会音楽をその歴史を覚えつつ学ぶ。 |
牧会学(3) | 牧師としての働きの多面性を、現場の視点を重んじつつ学ぶ。 |
牧会カウンセリング(3) | カウンセリングの視点から牧師として、 自分にそして教会にどのように向き合うかを学ぶ。 |
異端とカルト(4) | 異端とカルトの現状を踏まえつつ、具体的な対応を含めて学ぶ。 |
教会管理(3) | 宗教法人法や教会法に則りつつ、いかに教会を導くかを学ぶ。 |
宣教学(2) | 文化人類学的視点から宣教を学ぶとともに、 小グループによる教会の働きについても学ぶ。 |
日本思想と比較宗教(3) | 伝道に必須な日本人の思想的背景を学ぶ。 |
器楽実習(全学年) | 鍵盤楽器で奏楽ができるように練習をする。 |
賛美練習(全学年) | 発声の基礎を踏まえつつ、具体的な賛美の練習をする。 |
話し方(全学年) | 語り方から立ち振る舞いまで、働き人としてのからだの使い方を学ぶ。 |
霊性
人格教育を重んじる本校として、欠くことができない学びと訓練が霊性の涵養である。
バックストン・ウィルクス研究(1基) | 関西聖書神学校の源流であるB・F・バックストンやP・ウィルクスの著書を読みつつ、自らの霊性を振り返る。 |
霊性と祈り(1) | より幅広く霊性について学びつつ、実際に祈るときをもつ。 |
なお、火曜日から土曜日までの早天祈祷会、火曜日の礼拝と定例祈祷会などを通して、霊性を涵養する。
卒業研究
卒業研究(3) | これまでの学びのまとめとして、 自らで課題を選び、それに取り組む。 |
授業以外の学びと実習
自らでみことばを学び、現場での実習を通して成長を目指す。
宣教実習として夏期キャラバン(一回は必修)、夏期教会実習、海外での実習、イスラエル研修旅行などを修め、レポートを提出することを求める。
デボーションノートの作成を必須とする。一年次終了時には聖書全体の三分の一以上、二年終了時には聖書全体の三分の二以上、三年終了時には聖書全体のデボーションノートを提出する。
ブックリストに基づいて、挙げられた書籍を読むことを課題とする。
本科四年次
本科四年課程は、四年次は通年でインターンシップの時を過ごす。
教会・伝道・牧会セミナー | インターンシップをしつつ、これまでの学びと現場での働きを結びつける。 |
インターンシップ | 決められた教会でフルタイムのインターンシップに取り組む。 |
信徒奉仕者コース
「信徒奉仕者コース」は、信徒として現在、教育、牧会、伝道、管理、説教などの様々な分野で教会に仕えている者が、よりよく神と人に仕えることができるように整えるコースである。
6科目のコアコース(旧約聖書概論、新約聖書概論、神学概論、教会、教会史、伝道)と4科目の各論(教会管理、教会学校、成人説教、コーチング・スモールグループ)からなる。以上の10科目のうちから、各学期(春、秋、冬)に1科目ずつ開講される。各クラスは各学期、土曜日の午前から午後にかけての4時間の授業を5回、合計20時間とする。受講者は、神学校での対面授業もしくはZOOMなどを用いた遠隔授業で参加することができる。
2023年度は教会史、伝道、成人説教を開講している。2024年度はコアコースの第二期を開始する予定である。
入学資格
(1) 洗礼を受け、信徒として教会に仕えている者。
入学手続き
入学志願者は次の書類を4/1(春学期開講)、9/1(秋学期開講)、12/1(冬学期開講)までに本校事務所へ提出する。
- 入学願書(本校所定のもの)
- 履歴書(本校所定のもの)
- 信仰基準同意書(本校所定のもの)
- 推薦状(本校所定のもの、所属教会の牧師によるもの一通)
3. 学費
授業料 | 20,000円 (一科目) |